箱を積み上げたようなフォルムに窓が連続する外観は、ル・コルビュジエが設計したサボア邸の連続窓からインスピレーションを受けています。ガレージには車を2台収容できるスペースを確保しました。
家づくりは長年の憧れでした。条件に合う土地を探しながら、理想的な住まいのイメージをじっくりと固めていきました。その間に、知人の家を見せてもらったり、時には美術館に足を運んで建築物の勉強しました。実は大手の住宅展示場には行っていないんです。
数年前に両親が大成住建さんで家を建てたことがきっかけで、快適な住み心地は体験していました。断熱性能に優れた暖かさと、なによりガレージのある家がほしかったので、家づくりのパートナー選びに迷いはありませんでした。
住まいのイメージはできるだけプレーンな空間にしたいという思いがありました。それというのも私は家具が好きなので、コレクションしている家具が映えるようにしたくて。そのためできるだけ情報量の少ない家づくりを目指しました。
大成住建さんとの打ち合わせは、土地の転用に時間がかかったこともあり、じっくり1年以上取り組んだと思います。こだわりのディテールや自分の思うニュアンスを伝えると、それに見合った提案をしてくれたことは本当に有り難かったですね。
白を基調としたワンフロアには、シャープなフォルムのスケルトン階段を配置しました。キッチンは、シンプルな空間に映えるように無機質な素材感のグラフテクトのオープンキッチンを採用し、生活感を出したくないので調理家電や収納棚を隠すために、背面には大きな引き戸を設けてあります。
洗面脱衣室やトイレなどの水まわりも極力シンプルになるように、ホテルライクですっきりとした雰囲気に仕上げてもらいました。
まだ暮らし始めて2カ月ほどですが、とにかく家の中が暖かいです。床暖房を導入したのでエアコンはほとんど使わなくても快適に過ごしています。キッチンに立つとフロア全体が見渡せて、子どもの姿がいつでも目に入ります。
ガレージはとても便利ですね。室内へ直接出入りできる通用口が家族の玄関として機能することから、可動棚を設けてそこに靴を置いています。雨にぬれないのは本当に助かります。ガレージを使ってバーベキューをしたり、車の手入れをしたり、収納を充実させたり、さまざまな用途に利用していきたいです。